#温泉が近い

  • 【マ25003】土に触れ、風を感じる。庭から始まる自分時間。

    【マ25003】土に触れ、風を感じる。庭から始まる自分時間。

     朝、窓を開ければ差し込む光と、庭に揺れる草花の気配。ちょっと土いじりをして、昼は庭で日向ぼっこ。そんな何気ない時間が、ここでは当たり前のように流れています。

     この家には手入れの行き届いた庭があります。季節ごとに違った表情を見せ、花を植えるなど、自分好みに育てていく楽しさも魅力の一つ。

     庭付きの暮らしは、自然との距離を近づけてくれるだけでなく、家の中の時間にもゆとりを与えてくれます。

    「せかせかした日常から、少し離れて暮らしてみたい」

     そんな思いを抱えるあなたにこそ、訪れてほしい場所です。

     新しい暮らしのきっかけが、この庭から始まるかもしれません。

  • 【フ25002】国宝 縄文の女神のふるさとで、

    【フ25002】国宝 縄文の女神のふるさとで、

    美しさの追求は、時代の古今に関わらず存在する。最近では、男性もエステに通い、お化粧する時代になった。賛否はあるにせよ、流行りの自己肯定感の醸成には大切な要素となっている。そんな美の最高峰が出土したのが、平成4年の夏。国宝に指定されている土偶(どぐう)は、全国で4件。その一つ「縄文の女神」が出土した山形県舟形町西ノ前遺跡。縄文時代の土偶造形の一つの到達点を示す優品として代表的な土偶であり、学術的価値が極めて高いとされている。

     まさに、出土したのがこのお宅の近くである。約4500年前の女神のふるさとだ。鮎で有名な小国川から直線距離で200m。役場やコンビニ、飲食店も1㎞圏内の立地。中学校は、徒歩数分。幹線道路から少し坂を上ると、こじんまりとしたお宅が出迎えてくれた。傾斜地に立つため、道路面の基礎部分にシャッターを配置した空間がある。裏には、畑があり、近所の方が借りて野菜を栽培していた。最上地方には珍しく、小さなお宅。お手頃物件である。

     さて、舟形町は、住宅政策に余念がない。若者移住の補助金もあり、最近ではお隣の新庄市に新設された東北農林専門職大学の寮も公的に運営するなど地域をあげて支援してくれている。河川敷を利用したイベントも多い。さらに、車で数分の距離の若鮎温泉は、日帰り温泉として絶大な人気を博している。県民ゴルフ場もある。

     高い精神文化が4500年以上も紡がれてきたこの地で、暮らしてみる。鮎を食し、温泉に入り、穏やかな日々を過ごすと、女神のような美しさを手に入れられるかもしれない。あくまでも筆者個人のイメージであり、美しさを保証するものではありません。

  • 【サ24001】小杉の大杉の懐に抱かれて

    【サ24001】小杉の大杉の懐に抱かれて

    スタジオジブリの名作「となりのトトロ」、愛くるしいキャラクターと主人公たちの心温まるストーリーが老若男女を問わず人気の作品だ。このトトロに似た木があるということで注目を浴びたのが、鮭川村小杉地区にある杉の巨木だ。小杉の大杉、夫婦杉などと呼ばれているが、それ以降「トトロの木」として有名になり観光スポットにもなっている。あまりにも有名になり、困惑したのが村の広報担当者。勝手に「トトロ」の名称を使用しても良いものかと。悩んだ末に、ジブリに電話して確認したという。莫大な商標登録使用料を請求される可能性もある。ジブリの回答は、「皆さんが親しみを込めて呼んでいただけるのはうれしいことですね。」と。むしろ激励されたという。懐の深さに敬服したと広報担当者は語っていた。

    「トトロの木」は、元々2本あったので夫婦杉と呼ばれていた地域のご神木。1本を殿様が“いいね”をして献上させたとの伝説で、現在は1本になった。根本には社もあり、いつもお賽銭箱が盗まれている。地域の方たちも、あまりこだわらず対策もゆるい。最近では、地元のお母さん達がキッチンカーを出して観光客と触れ合って楽しんでいる。ある日、困り果てた青年がいたとのこと。バスも1日2本しかこないのに夕刻にトトロの木に佇んでいたのだ。地区のお父さんが話を聞いて、自宅に泊め、翌日は急ぎで帰らなければならない青年のために隣の県まで車で送っていったとのこと。なんと、懐の深いお父さんだ。

    実は、このお父さん、地区に1軒ある空き家の活用を話し合う懇談会では、移住者が入ったらどうか?との質問に、けげんな表情を浮かべていた。おそらくは、初対面のプレッシャーに弱いだけで馴染むと面倒見の良いお父さんになるのだ。純朴で照れ屋のお父さん、嫌いじゃない。

    小杉の大杉の懐に抱かれて暮らしてみるのも良き人生だ。あのお父さんも、老若男女に人気があるに違いない。

  • 【マ24001】高台の家

    【マ24001】高台の家

    慶長5(1600)年9月15日、関ヶ原の戦いのまさにその日、「北の関ケ原」と呼ばれる長谷堂城の戦いがあった。この戦いの中心に、その男がいた。鮭延越前守秀綱である。この時の秀綱の戦いぶりには、相手方(西軍)の大将、直江兼続に「鮭延が武勇、信玄・謙信にも覚えなし」と言わしめている。秀綱は、のちに愛綱(ちかつな)とも名乗り、家臣からの信望も厚い。NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」の原作者、海音寺潮五郎の短編「乞食大名」でその生涯が記されている。感動の秀作である。思えば、徳川家が新たな時代を創造した影の立役者の一人である。

    秀綱の居城のあった地が、ここ真室川町の高台だ。出羽富士、鳥海山を望むその高台に、この家は建っている。家の裏からの眺望はこの上ない。管理者からも自慢された。ただし、傾斜地立地のせいか、経年劣化によるものか、基礎に小さなクラックが見えた。宅内に入ると、まだ生活しているかのように物が置かれている。ご自由にお使い下さいとのこと。1階の洋室には壁一面に鏡が埋め込まれている。テープで補修はされていたが、ダンス、ヨガ、筋トレなど、自己欲求を満たす空間だ。近くの運動公園は、天然芝グラウンドやテニスコート、球場、トレーニング施設がある。部屋数豊富で、想像しだいで、可能性の広がる物件である。

    一国一城の主の気分を味わいつつ、あなたの人生の新たな時代を創造してみてはいかがだろうか。

  • 【モ24001】温泉街で新しいこと始めよう

    【モ24001】温泉街で新しいこと始めよう

    最上町赤倉温泉エリアは、国民体育祭スキー競技会場にもなったスキー場の麓にある。ここで見つけたのが、店舗兼住宅として使われていたお宅。主は、現在別邸に住み、日帰り温泉の支配人をしている。元カメラマンのダンディーだ。地域づくりにも貢献しており、赤倉温泉エリアを元気にしたいという思いが強い。近くには、カフェを始めた移住者で移住コーディネーターもしている素敵な女性が活躍していたり、面白い方々が暮らしている。

    伝説によれば、慈覚大師円仁(794年―864年)が山寺立石寺を開山した3年後の奥羽地方巡の折に今の赤倉温泉にあたる地域を訪れた。その際、地元の村人が小国川の水で傷を負った馬を癒している姿を見た円仁が、手にした「錫杖(しゃくじょう)」で川底を突くと石の間から薬湯が湧き出たと言われている。

    さて、このお宅、店舗跡の活用が楽しそうだ。ガレージにして愛車を眺めたり、もちろん店舗としても使える。名物料理を考案して、開業してもいい。スキー好きの集いの場にしても楽しそうだ。DIYもやり放題で、町のリフォーム支援なども活用したい。

    一人がスキーのストックで雪面を突いても何も出ないかもしれないが、多くの方で突いてみると、面白い元気が湧いてくるかも知れない。