慶長5(1600)年9月15日、関ヶ原の戦いのまさにその日、「北の関ケ原」と呼ばれる長谷堂城の戦いがあった。この戦いの中心に、その男がいた。鮭延越前守秀綱である。この時の秀綱の戦いぶりには、相手方(西軍)の大将、直江兼続に「鮭延が武勇、信玄・謙信にも覚えなし」と言わしめている。秀綱は、のちに愛綱(ちかつな)とも名乗り、家臣からの信望も厚い。NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」の原作者、海音寺潮五郎の短編「乞食大名」でその生涯が記されている。感動の秀作である。思えば、徳川家が新たな時代を創造した影の立役者の一人である。
秀綱の居城のあった地が、ここ真室川町の高台だ。出羽富士、鳥海山を望むその高台に、この家は建っている。家の裏からの眺望はこの上ない。管理者からも自慢された。ただし、傾斜地立地のせいか、経年劣化によるものか、基礎に小さなクラックが見えた。宅内に入ると、まだ生活しているかのように物が置かれている。ご自由にお使い下さいとのこと。1階の洋室には壁一面に鏡が埋め込まれている。テープで補修はされていたが、ダンス、ヨガ、筋トレなど、自己欲求を満たす空間だ。近くの運動公園は、天然芝グラウンドやテニスコート、球場、トレーニング施設がある。部屋数豊富で、想像しだいで、可能性の広がる物件である。
一国一城の主の気分を味わいつつ、あなたの人生の新たな時代を創造してみてはいかがだろうか。